|
|
スープって後の料理の為に、食欲をそそるようなものでなければいけませんね。
このスープ、暑い夏の日にも、冬の暖かな部屋の中でも、食欲のなくなった体調の悪い日でも、とっても美味しい。
メインの料理の邪魔はしません。
のど越しすっきりと収まってくれます。
そして何より簡単です。
|
ビシソワーズの材料 料 |
【用意するもの】(3人前)
じゃがいも 中2個 玉ねぎ 50g
白ネギ(本来はポロネギです) 50g
バター 40g 水 200cc
スープストック(コンソメ味)1個
牛乳 200cc 生クリーム 50cc
あさつき(小口ネギ)、パセリでも 少々 |
|
|
ビシソワーズの作り方 |
|
|
|
|
鍋にジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、バターを入れて弱火にかけます。
|
焦げないように、木べらでかき混ぜながら炒めます。
|
|
|
|
|
炒まったら、火を止めます。 |
スープストックをお湯で溶かします。 |
|
|
|
|
ミキサーに入れ、攪拌します。 |
スープを鍋に入れて1分ほど煮込みます。
ミキサーに入れられる程度に冷まします。 |
|
|
|
滑らかさが出るまで攪拌します。
牛乳と生クリームを入れ、少々、攪拌してから止めます。
(牛乳200cc、生クリーム50cc) |
|
|
|
器に入れて、冷蔵庫で冷やします
食卓に運ぶ前にあさつきやパセリを飾ります。
|
|
【猫の薀蓄14】
ビシソワーズとは
このスープの名前はいかにもフランスでしょ?ですが意外にも、アメリカ産です。
それに、歴史はとても新しいものです。
アメリカ、ニューヨークのリッツ・カールトンホテルで初めて出された料理です。
フランス名が付いているのは考案したシェフがフランスのヴィッシー出身だった為です。
彼のお母様は暑い夏の日に、スープに牛乳を入れてくれていたそうで、これがこのスープの発想の原点です。
1916年に作られたこのスープ。過去にはこんなスープは作りたくても、飲みたくても、不可能でした。
理由は冷蔵技術です。この頃から食品を冷蔵する発明がされ、こんなにすっきりしたスープをいただけるようになりました。
ですので、食するときには、キンキンに冷やして出しましょうね。 |
【猫の薀蓄15】
ジャガイモの毒『ソラニン』
ジャガイモは買ってきたらすぐに冷暗所に入れるのが常識です。
でもね、このことを知らない人がいるんですよ。びっくりしました。
これを知っていなければ家族を食中毒にさせてしまいます。下手をしたら死んでしまうことだってあります。
ということで、ジャガイモをなぜ冷暗所に置くかということを、しっかりと認識するために、毒のことを知っておきましょう。
植物の毒の多くはアルカロイドという有機化合物です。代表的なものとしてはアヘンから抽出したモルヒネが毒としては有名です。
そのアルカロイドの1種類がソラニンという物質です。
ポテトグリコアルカロイド(PGA)と呼ばれるものです。
ジャガイモの中でソラニンは作られるのですが、私たちが普通に食べているジャガイモにも含まれています。ただ人間に害を及ぼすには量が問題となる訳です。
特に多くが含まれているのはジャガイモの芽、緑色に光合成されたもの、小さく未成熟なものです。
対策としては
①芋を日光にあてず、暗所で保存する。
②芽を(緑色になった場合は皮も)丁寧に取り除く。
③PGAは水溶性のため、皮をむいて茹でたり水にさらすことである程度除くことはできる。
④果実は、芽ほどではないが、塊茎と比PGAの含有量は高いため食用に向かない。
以上です。ジャガイモは毒になることもあるのだということを、認識して保管、調理しましょう |
【猫のひとことコラム15】
ジャガイモの芽がでたら
ジャガイモの芽はどうしても出したくないもの。
買ってきたら忘れないうちに食べてしまわないと、とは思っているのですが、今日も見つけてしまいました。
冷蔵庫の野菜室の奥に潜んでいた、メークウィンの元気よい姿を。小さな芽だったら、包丁の刃元部分(注)でこそげとるのですが、ここまで生えてしまったら、生命を尊重し、育てるしかないではないですか。
台所のカウンターに並べた野菜達のオブジェ。(左右の何となくニョキっと生えているのが、ジャガイモです。
このままではかわいそうなので、植木鉢に2本植えてあげました。
かわいいことに、どんどん大きくなって、葉っぱを広げて、とうとう、土の表面から緑色の小さいジャガイモが数個顔を出すようになりました。
食べられるジャガイモを作るには、畑か深さがあるプランターでないと食べることができる大きいジャガイモにはなりませんね。
小さい緑色のジャガイモはソラニンの毒がまん延しているでしょうから、捨てることにしました。
しばしの間、観葉植物として、楽しませていただきました。
ちょっと成仏できたかな?
注)この部分を『あご』と呼びます。
|